梅雨前線の影響で、九州地方は1日、南部を中心に非常に激しい雨が降り、宮崎県では降り始めからの総雨量が700ミリを超えた所もあった。鹿児島県では土砂崩れに巻き込まれた女性が死亡した。福岡管区気象台によると、前線は再び北上し、北部は2日夜遅くから雨が強まる見通し。九州全域で総雨量が増え、土砂災害の危険性がさらに高まる。
気象台によると、太平洋高気圧の勢力が弱く、梅雨前線は4日ごろまで九州付近に停滞する見込み。九州の南から大量の暖かく湿った空気が流れ込み、特に前線の南側では雨雲が発達しやすくなっている。
南部では1日未明から朝にかけて、九州の西海上で発生した雨雲が帯状となって次々に流れ込み、広い範囲で1時間に50~60ミリの非常に激しい雨が降った。鹿児島県日置市では観測史上最大となる24時間雨量327・0ミリを観測した。
総雨量は1日午後4時現在、宮崎県えびの市で747・0ミリ、鹿児島県薩摩川内市で578・5ミリ、熊本県湯前町で338・5ミリに達し、いつ土砂災害が起きてもおかしくない状態だ。
1日は小康状態だった九州北部も、2日夜遅くから局地的に雷を伴う激しい雨が降る可能性がある。2日夕までの24時間予想雨量は九州南部で最大150ミリ、北部で同100ミリ。3日夕までの24時間は北部、南部ともに同100~200ミリ。気象台は河川の増水や浸水被害、落雷や竜巻などの突風にも注意を呼び掛けている。
西日本新聞
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